川崎病ブログ〜発病再発そして入院・・息子の症状&予後記録~

0歳&5歳で2度の川崎病を経験。原因は何?!と悶々として日々を送っていましたが、後遺症もなく元気になりました。

川崎病のこと

川崎病とはどんな病気なのか。

2015/09/11

川崎病とは

 
息子が2度もかかった川崎病。今日は川崎病がどんな病気なのか、どういった症状が出るのかについて書こうと思います。

尚、私は医者ではなく、専門家でもありません。 息子の経験談から書いていますため もし見解に誤りがありましたら、ご指摘くだされば幸いです。

 
 

 

川崎病とは一体どんな病気なのか。

 

[note]

一言で簡単に言うと 全身の血管が炎症を起こす病気。

参照:Wikipedia [/note]

頭から足のつま先までの全ての血管が炎症を起こす病気なんですね。

 

[note]ちなみに炎症とは・・・

生体が何らかの刺激を受け、免疫機能が働きそれによって生体に出現する症候。

症候とは(病気のとき現れる、様々な肉体的・精神的な異常)の事。

参照:Wikipedia

[/note]

 

要は、何らかの刺激が体に入り、それをやっつけようと免疫機能が働き そして炎症が起きてしまう、と言う事のようです。

 

一般的な川崎病の症状

① 5日以上続く原因不明の発熱(但し治療により5日未満で解熱した場合も含む)

② 両側眼球結膜の充血

③ 四肢の末端が赤くなり堅く腫れる(手足の硬性浮腫、膜様落屑)

④ 皮膚の不定型発疹

⑤ 口唇が赤く爛れる、いちご舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤

⑥ 有痛性の非化膿性頸部リンパ節腫脹

出展:Wikipedia

以上の6項目のうち5つ以上揃うと、川崎病と診断されます。

 

息子の川崎病・症状例

では、2度も川崎病と診断された息子の症状を書いてみようと思います。

2010年:6ヶ月時(5年前のため、詳しい数値などは覚えていません)

①熱(38度以上)

②唇の腫れ

③全身に湿疹

3項目一致。

 

2015年:5歳時

①熱(40度。解熱剤を飲んでも38度位までしか下がらない)

②首のリンパ線の異常な腫れ(顔の頬部分と首が一体になる位、リンパ腺が腫れてしまった。息子は首を全く動かす事ができなくなり、体を少しでも動かすと首に激痛が走ったようだ)

③唇の腫れ(唇内側部分が赤くなっていた)

④手のひらが(若干)赤くなった。→言われないと気づかないほどレベルだったが、赤くなった。

⑤目の充血(白め部分、フチ部分に細い血走ったような赤みが出ていた)

5項目一致。

2度目の川崎病は6項目のうち5つ当てはまり、完全に川崎病と言えます。しかし生後6ヶ月の時は、わずか3項目・・。これは一体どういうことなのでしょうか?

 

川崎病には不全型がある。

 

ややこしい事に、川崎病には不全型(5つ以上当てはまらなくても診断されるケース)があるそうです。

生後6ヶ月の時は、たった3つしか当てはまらなかったのですが不全型の川崎病という診断が下りました。

決め手となった症状は、5日間続く発熱・唇の腫れの2つが大きかったようです。5個揃って初めて川崎病!と診断される訳ではないという事を肝に銘じた発病でした。

もしお子さんが、5日以上熱が続くようであれば必ず大きな病院に行く事をお勧めします。私は熱で苦しんでいる姿がかわいそうで、すぐに病院に連れて行くタイプなんですが 3日以上熱が続くようであれば、町の小児科ではなくて、大きい病院(大学病院・市立病院など)で診察を受けていただきたいと思います。

 

川崎病が怖いのは後遺症。

 

実は川崎病 そのまま放置しておくと自然に治る病気なんだそうです。(だからと言って、病院に行かないは絶対ダメです)

確かに、体に入ったなんらかを(なんらかは不明)をやっつけるため、一生懸命免疫が戦って血管が炎症を起こしているんですから、やっつけ終えれば、自然と炎症も治まり治るんですね。

 

しかし!

川崎病の本当の怖さは炎症自体ではないのです。(もちろん炎症も怖いですが)

 

怖いのは後遺症。

最悪の場合「冠動脈に瘤(こぶ)」が出来てしまう事があるのです。

炎症を起こした冠動脈の血管壁がもろくなり、もろくなった部分が大きく拡大し、やがて瘤になる。瘤が出来ると血液の流れに障害が出てきて、動脈がつまり、心筋梗塞がおこる場合がある・・・なんとも恐ろしい話ですね・・。

 

早期治療の目的と必要性。

 

どんな病気でも言えますが、川崎病も他の病気と同様 早期治療が後々を左右する事があるようです。

川崎病の治療の目的は

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①一刻も早く炎症を抑える事。

②炎症を抑える事により、冠動脈瘤が出来ないようにする事。

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この2点に尽きるようです。とにかく1日でも1時間でも早く熱を下げる事(炎症を抑える事)が必要で、炎症を抑える事ができれば、その分瘤が出来るリスクを減らす事ができるのです。

 

川崎病の診断基準に発熱が5日間続く、と言う項目がありますが 明らかに川崎病と思われる場合は5日を待たずして治療をスタートさせるケースがあるそうで、今回息子も5日以内に治療を開始しました。

また発病から(息子の場合は発熱した日を基準としていました)7日以内に治療を開始するならば、瘤のリスクをだいぶ減らす事ができるそうです。

上項目「川崎病には不全型がある。」でも述べましたが、熱が続くようで、また熱が出たばかりでも解熱剤が一向に効かない場合などは、必ず大きい病院で診てもらうようにすることが必要だと思います。

 

川崎病とは・まとめ。

 

[important]
①6項目中5項目一致で川崎病と診断される。

②不全型川崎病もある。

③川崎病自体は自然に治る病気である。

④怖いのは後遺症。冠動脈に瘤が出来て、最悪死亡のケースの事例もある。

⑤早期治療が重要。遅くても発病から7日以内に治療する事が望ましい。[/important]